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昨年の事故入院時の記録から(その5)

2008 / 3 /12

看護師って大変だなあ

病人の面倒を見てくれる人のことを、今は看護婦の呼称は使わずに男女を問わず「看護師」と呼んでいるようです。ずっと大病院などとは無縁であった私は、今回の事故入院日2007年1月13日まで、そんな常識的な呼称すら知らなかったのです。
思わぬことから病院のお世話になってしまい、この間随分多くの看護師と呼ばれる人たちに面倒を見てもらいました。管理職の方は別にして、この世界にはさすがに余りお年寄りはおられないようです。それだけ体力も必要な大変な仕事だからと言えましょう。それでも男性看護師は今のところ本当に稀で、大部分は女性です。

たまたま私の入院と同じ日に着任し、私の担当が仕事始めだという若い看護師さんがいました。彼女と話していましたら、以前務めていた私立病院は二交代制で大変だったけど、公立(都立)の広尾病院は一日三交代制で楽なので、それも転職理由だと語っていました。確かに昼夜を問わない重労働で、しかも、命がかかっている人たちの面倒を看ているわけですから、精神的な負担も並大抵ではないと推察します。
私も、身体拭き、着替えから日常的な検温や血圧測定・検診等、看護師の皆さんには四六時中いろいろ面倒を見てもらいました。お世話になりながら、実に大変な職業だなあとも実感しました。

ところで、そんな時に冷徹に批評などしてはいけないのですが、こうした作業の中にも性格とか長所短所は出るもので、仕事の早い人・遅い人、テキパキと見事にこなす人から大雑把な人までいろいろいます。当方は何しろ時間を持てあます暇な身ですし、自由には動けない腹立たしさの渦中にも置かれていますから、失礼ながらついつい彼女たちを比較しながら観察してしまいました。

車椅子に乗り別の病室に診察を受けに出かける時も、実に要領よくエレベーターを乗り継ぎ乍ら連れて行ってくれる人がいるかと思うと、同じ所へ行くのに大廻りや逆廻りをして信じられないほど遠くに行ってしまったり、間違って関係の無い科を目指してしまい途中から方向換えをしたり等々、一つの作業だけを比較してもいろいろな人がいました。

身動きできない中で痛みに苦しめられたりして神経苛立ちの状態にあると、チョットした立ち居振る舞いの端々まで気になることも多いのです。たとえば、雑な人の場合は、出入りのたびに入口のカーテンをきちんと閉めないで隙間をあけたまま出て行くものですから、その都度「きちんと閉めてください」と言うのですが、何度頼んでも同じ人の同じ間違いは直りませんでした。

そんな中では、ERで出会ったまだ若い男性の看護師の方は実に見事でした。彼は仕事がよく出来るのに加えて、相手の立場や気持ちになって、常に先を読みながら仕事をしてくれる人であることに気づきました。そうなのですね、ここでも、私が仕事をする上で常々考えてきた「受け手発想」と適切な「現場感覚」の大切さは活きているのです。そのことに妙に感心もし、職は異なれど仕事のポイントは同じと、死に損ないの時期とは思えないような驚きを覚えたことを忘れません。

加えてERには若く美しい女性看護師さんが多いのも特色のように思いました。偶然ですかね。生き残りたいとの思いからそう見えたのでしょうか?
ともあれ、この職業を見ていて、大変な仕事に自ら志願をして従事している若い人々の中に、素晴らしく仕事のできる人が多くいるのだということを知って嬉しく思いました。

職業を天職とするには、その職業分野の、どちらかといえば大変とかイヤだとか思われる部分から得意になっていかなければダメなのですね。口先だけで言ってみたり、良い部分のみを見ているだけでは、なかなか極められるものではありません。
看護師の皆さんを拝見していてつくづく思いましたが、どの分野の仕事でも、よく出来る人と出来ない人が必ずいるものなのですね。
適職とか仕事上の天分とは一体何なのでしょうか。



投稿者 Nakanishi : 2008年03月12日 16:36