中西元男 実験人生
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イヌ型ロボット、AIBOから復活aiboへ

2018 / 1 /17

SONYのイヌ型ロボットaiboの発売が、かつての新しい価値提案型企業SONY復活への期待も伴って、大きな話題になっています。


出典:日本経済新聞(2018年1月12日朝刊)

このロボットの前身AIBOは、私がGマーク(グッドデザイン賞)の審査委員長をしていたおよそ20年近く前、強く推して、1999年のGマークの大賞に選ばせて頂いた作品です。その際にSONYの担当者達が「賞を戴けるのは有り難いのですが、大賞を取っても会社が本気でこれを商品化して生産したり大きく広告を出したりすることはないので、普通の金賞(部門賞)位にしていただけませんか?」と申し出てこられ、こちらの方が驚いた記憶があります。


Gマーク大賞贈賞の記念写真(1999年)

私は、その年のGマーク年鑑(イヤーブック)に、
「デザインと人との関係性による新しい価値の創造」
「次の時代への連続性や発展性における価値の増殖の可能性」
といった視点から、AIBOは大賞に値すると所感を述べ、「AIBOをきっかけとして、この後に展開される夢や広がりの世界に賞が贈られた、と考えていただくべきであろう」とも記しています。

それまでのロボットの多くは、人に代わる何らかの機能を有していましたが、AIBOは「人を癒し助ける」庶民派ロボットの第1号だったと言ってよいでしょう。そして、当時はまだ類例がなかった、飼い主の意思を反映しながら育っていくその高い学習能力は、今後の高齢化社会に大きな役割を果たす可能性を秘めていると直観しました。


旧AIBO(1999) と新aibo(2018)

「AIBOはロボット文化が花開く里程標となってくれるのではなかろうか」と審査講評を結んでいますが、まさにその通りになってきたと言えると思います。
そして、私がそのような判断を下した際には、来るべき高齢化社会という意識が強くあったのですが、今やそうした時代に向かってひたひたと時は流れています。

このたびのaiboの再登場を、SONY復活の兆しと期待する声は大きいようですが、私もそのひとりです。
わが国の産業界に刺激触発を与える企業SONYの活躍を願う人はきっと沢山おられるだろうと思います。
是非、これを契機にひと暴れをお願いしたいものです。

因みに、最初のAIBO発売の際には私も応募したのですが、抽選にはずれオーナーにはなれずじまいでした。
新aiboは、是非購入してみたいと考えています。  



投稿者 Nakanishi : 2018年01月17日 21:15