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「コーポレート・アイデンティティ戦略」改訂版を刊行予定

2018 / 6 / 6

振り返って見ますに、これまでに随分多くの編著作をものしてきました。その数は各国語版を延べて数えますと総タイトルは50近くになりましょうか。私自身はそんなに真面目な気質でも筆まめな方でもないのですが、一つの分野を永く続けていくということは不思議な力や累積成果を持ってくれるものだと思います。
その中の最新作が、2010年にSTRAMD(戦略経営デザイン人材育成)なる講座を始めるにあたって著した「コーポレート・アイデンティティ戦略」なる拙著です。


初版本「コーポレート・アイデンティティ戦略」

この本は、これまで私が関わらせて頂いた多くのプロジェクトの開発物語を記した実録書ですが、400頁を越える結構大部の書籍です。
このような本がそんなに売れるとは思えず、初版の刊行部数を聞いた際には、売れ残ってしまって最後は断裁処理本になってしまうのでは?とも考えたのですが、びっくり、7年位で完売してしまったのです。そこで、改訂版刊行に際しては、どうせならCIに関わる定番本として残そうと、かなり神経を使い手を入れました。その原稿が、このたびようやく手離れしたところです。

そこでこの際、私の関わった編著作を中古本市場でつらつら見ていて、面白いことに気づいたのですが、それは一般的で普通名詞のようなタイトルを付けた書籍の方が高値が付いているということです。要は、奇をてらった表題を付けるよりは、より普通名詞に近いタイトルをつけておいた方が、書籍市場において永い生命力や付加価値を持つということでしょうか。
昨今のようなNetの時代になると、人々はすぐに検索をします。その場合、一般用語に近いキーワードで調べますから、平易なタイトルの本が目に止まりやすいということなのでしょう。私のように有名な作家で無い人間は、苦吟して個性的なタイトルを付けようなどとはあまり考えない方がむしろよいのかもしれません。

私の著書の中で長く人気のある本の代表格が、「CI革命」(朝日新聞社刊)と「コーポレート・アイデンティティ戦略」(誠文堂新光社刊)です。前者は僅か64頁の小冊子で既に絶版となった本ですが、定価280円のものに2万円以上もの値段がついているのです。
現役本である後著は、大幅に内容に手を入れた再版が間もなく刊行される予定なのですが、この初版本が既に定価の倍もする値段で出ていますので、少しでも早く改訂版を刊行しなければと急いでいます。これには台湾や中国からも繁体字・簡体字版を刊行したいとの要望が寄せられており、広く役立つ書籍に仕上がってくれれば嬉しいのですが。

「コーポレート・アイデンティティ戦略」は、それこそPAOS半世紀の活動記録というか軌跡のような書籍ですから、他者が真似ようにも不可能な本だと思います。
そして、このたびの改訂版を出すにあたって迷うのは、限られた頁数の中で最近のクライアントの開発事例を新たに加えるか否かの選択です。例えば、人工知能や個性伸張をビジネスの核とするような企業事例は、まさに最近の時代価値を反映したようなケーススタディですから、PAOS創業当初にはビジネスの芽すら無かったような企業であり、世相を反映したCI事例と言えます。FRONTEOやLITALICOがその代表事例の企業です。

最近では象徴事業や市場創造を考えなければならない新しいご相談をいただいており、ありがたいことです。もう年だ、などとなかなか言っていられない現況です。





投稿者 Nakanishi : 2018年06月06日 10:46