中西元男 実験人生
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STRAMD第6期生募集中、「育てようデザイニスト」
http://stramd.asia/contact/

2015 / 3 /20

最近は、「デザイン・シンキング」「社長、そのデザインでは売れません!」等々、デザインと企業経営のかかわりに関するテーマの書籍発刊が目につきます。しかしこうした類書の多くが、モノやサービスなど商品レベルに関するデザイン啓蒙書と呼んでいいかと思えます。

ただ私は、むしろ今こそ企業の“存立理念レベル” “経営方針レベル”のデザイン戦略こそ重要と考えております。というか、それを長く考え続けてきた、と言った方が正確かも知れません。



上図は、最近のデザイン分野に対する期待が、単にものレベルから事業開発や企業経営、広くわれわれ日本人の生活レベルや自治体や国家のあり方における役割の広がりへと進化していることをパラダイム化したものですが、こうした市場的ばかりか社会的要求レベルのデザインに対し、現況のデザイン教育を受けただけの職業デザイナーでは、明らかに応じきれません。
それは現在のデザイナー教育が基本的に美術系教育の系譜内だけに置かれているからです。

美的価値を探求するという意味で、デザインが美術教育と不可分であることは否定しませんが、その結果が、一品性の価値や作品主義にしばられ、せっかくデザインが本来持つ幅広い可能性の広がりを阻害してしまっているのではないか?と私には思えるのです。
PAOSでは創業当初から、上図のごときデザインの市場的・社会的価値の広がりや効果に着目しチャレンジし続けてきました。それが、商品の驚異的な販売促進効果に繋がったり、倒産寸前の企業の再生に結びついた、という事例を生み出したりしてきましたから、今では「デザインを切り札とする経営コンサルタント」とも称しています。次々持ち込まれるご依頼も経営相談のような案件がほとんどです。


TRIO→KENWOODのCI調査コンセプトチャート

上図はオーディオメーカーTRIOが経営不振に陥った際、プロジェクトの当初に立てたCI開発計画の一端です。今から34年も前のもので既に結果も出ており、年月を経ていますので、公開しても問題ないかと思いますが、同社の場合、その後10年で売上が3.5倍に跳ね上がりました。オーディオのようなコンシューマーグッズで海外販売が半分以上という業界において、これはなかなかのサクセスストーリーと呼べようかと思います。
デザインを戦略的に企業経営に活かすとこのような成果が出るケースもあり、無視できない成果と呼べましょう。

こうした事例で考えて頂くと、デザインと経営学、マーケティング、社会学、統計学などを組み合わせると、結構大きな成果を生み出しうることをお分かりいただけるかと思います。こうしたことを可能にする職種を、私たちは“デザイニスト”と呼んでいます。デザイナーも含め、もっともっと大きな概念でデザインを活かせる人たちがデザイニストなのです。

このようなデザイン思考と経営戦略を結びつけて、開発力を持った人材を育成してみては?と考え始めたのは、PAOSにこうした教育に活かせるケーススタディが山のようにあるからです。
STRAMDを始めて5年、素晴らしくかつ熱心な講師陣にも恵まれ、当初は予想もしていなかったような成果も生まれつつあります。

果たして私がいつまでこの講座を続けられるか定かではありませんが、右脳+左脳を活かしての唯一無二の挑戦型講座に、志ある人材よ来たれ!です。
現在第6期生の最終募集中で、いよいよ3月末で締め切らせていただく予定です。


STRAMD5期生クラス風景



投稿者 Nakanishi : 2015年03月20日 19:26