« デザインの目標
(達成すべきところ以上に、目指すべきところとは)
|
メイン
|
50年前の「東京タワー竣工パンフレット」が出てきた »
■■神戸のCI資料倉庫よ「ありがとう」
2009 / 3 /31
PAOSは私の故郷である神戸に、プレファブづくりの大きな資料用倉庫を持っており、そこにこれまでの数々のCIプロジェクト開発記録や書籍類・家具・食器等、私たちにとっては貴重品といえる諸物が収納されていることは、以前にもブログで書いたことがあります。
かつてバブル経済がはじけてPAOSの規模を縮小してしまおうと考えた際、膨大な仕事記録類を東京の街中に収納しておくのは費用面で余りにもったいないと思われ、当時存命であった父に相談しました。すると、父は所有していた空き地に結構大きなプレファブ収納庫を建ててくれたのでした。このお陰でどれ程PAOSは助かったか計り知れません。それ以上に、時代の証ともいえる貴重な調査資料や開発記録類を大量に残せたのは非常に意義深かったと思います。
ところが既報のごとく昨年父が鬼籍に入りまして、この倉庫の建っている土地を相続税として物納することになり、遂にこの倉庫は取り壊さざるを得なくなりました。そこで、弟が大型ガレージ2カ所を倉庫化するという改良工事をやってくれ、同時に、貴重資料で必要に応じて使用できるよう手許に置いておいた方がよいと思われるものは、取り敢えず東京の2カ所に分散して収納するという策を講じました。

神戸の資料庫, CI関連開発資料保存ケース
神戸の倉庫を引き払うに関しては、年末から年頭にかけ、週末毎に何度も神戸に出かけPAOSのスタッフたちと共に肉体労働を繰り返してきました。
そしていよいよ最後に倉庫を後にするにあたり、暮れなずむ時刻に最後に撮ったスナップが下の写真です。

日暮れてたたずむように建つ取り壊し寸前の神戸の倉庫
父の好意のしるしでもあった倉庫は、このすぐ後に解体されていったのでした。
※本Blogへのご意見・ご感想をお待ちしております。
こちらまでメールをお寄せください。
Blog内にてご紹介させていただく場合もございますので、何卒ご了承願います。
投稿者 Nakanishi : 2009年03月31日 16:13