中西元男 実験人生
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「オフィス」と「住まい」考

2009 / 3 /12

昨年末(2008年11月)に、オフィスを表参道から六本木に移しました。
旧ビルのオーナーが変わるという事情がきっかけではあったのですが、新オフィスは眼下に黒川紀章さんの最後の作品となった国立新美術館、その向こうに都心としては広大な緑の青山墓地、そしてそずっと先には遠く富士山まで望めるという景観の良さで、立地としては真に気分一新、大変気に入るというか、日に日に「ここを拠点に何か新しい次なるチャレンジを」との思いを強くしています。


西方を見れば、手前に国立新美術館、緑豊かな青山墓地、そして少しビルに隠れますが富士山までの遠望


東方を見れば、東京タワーから快晴の日には東京湾、房総半島まで眺められます(日の出は2009年元旦のご来光)

これまで自宅は永く代々木上原にあって、表参道時代はドア to ドアで15分と実に適当な距離にありました。その通勤時間は今約倍と延長することになりましたので、少し不便にはなりましたが、それでも東京における通勤時間としては恵まれている方でしょう。

新しい仕事へのチャレンジの一つは、ここ暫くご無沙汰しておりました「本を著す」というプロジェクトにあるのですが、幸いというか偶然というかここのところ立て続けに3つの出版社からそれぞれ異なった企画の依頼を受け、それに自主企画の1冊を加えると全部で4冊も同時に新本の計画が進むという事態になってしまいました。

もともと私の方でも、これまでやってきました膨大な実験人生というか、他人さまとは異なった稀有な経験や成果、未発表未利用状態の資料情報・ノウハウ、それらを書籍にまとめ著しておかないと、我が存命中(?)の完成が叶わなくなってしまいそうだとの思いも頭をもたげてきておりました。新オフィスへの移転は、いろいろな意味でその良いきっかけを与えてくれたのです。

ところが現実にそうした著述作業を始めてみると、一つ大きな障害が出てきました。それは本を著すための資料や記録はほとんど会社にあり、一方、落ち着いての文章書きは自宅で夜中に、ということになりますので実に作業のはかどりが悪いのです。

私は東京をはじめ何処かで終(つい)のすみかを持とうとの発想のない人間ですから、そこで考え始めたのが、いっそ事務所と同じビルに「自宅も引っ越してしまおうか」との着想でした。

新しいオフィスの在る建物は、本来都心型の住宅用高層マンションで、住まい用としてはコンパクトに良く出来ているのです。「職住同ビル」になると、空間や資料、仕事スペース等の共有化ができ、その上、通勤時間分が浮いてくるわけです。

ただ問題は、大体同じような家賃で居住面積が現況に比べるとガクンと狭くなってしまうことと、冷蔵庫や洗濯機などが予め設備系がファーニッシュドで既に設置されていて、手持ちのモノを棄てなければならない無駄が多く出てしまうということです。
加えて、「生活上、公私の切り替えが出来ないこと」と「事故怪我後の大事な時期に<歩く運動>をしなくなってしまうこと」の2点も気がかりです。
確かに「職住同接」は今の私の公私生活の利便性には良いことだらけなのですが、精神的肉体的には多くの問題をかかえてしまうのです。

たとえば「孟母三遷」の教えじゃないですが、創業期の昔、自宅が3階、事務所が5階という時代があり、あまりにも職住近接過ぎて公私の切り替えが出来ず、この頃は、気分転換のために5階から一度ビルの外に出て、近所でイッパイ飲んでから3階の自宅に戻る、というような経験を持つものですから、その40年近くも前の記憶が「オマエ本当にまたそんなことになってもいいのか?」とどこかで囁いていることも確かなのです。
もっとも、その頃のような体力的余裕は今はとても残っているとも思えないのですが、それにしましても頭の切り替えは必須と思えます。

確かにこれまでにブログでも述べたごとく、私は創業以来何度もオフィスを移転してきました。その経験から言ってもオフィスの立地を含めた環境やインテリアデザインなどが、ビジネスや自身の考えに大きな影響力を持つことは確かです。

さてどうしたものでしょうか?

※本Blogへのご意見・ご感想をお待ちしております。
こちらまでメールをお寄せください。
Blog内にてご紹介させていただく場合もございますので、何卒ご了承願います。



投稿者 Nakanishi : 2009年03月12日 12:45