この会の仕掛け人は、オフィスフェリーチェ代表の雲藤真理さんで、40人位の小パーティでしたから、「多分親しい間柄の方たちの集まりだろうに、なぜ私がお招きを受けているのだろう?」と疑問符つきの出席でした。
主役の西川潔社長とは、確かサンク・センスの松浦尚子さん主催のワインシンポジウムで一度お会いしたぐらいではなかったでしょうか。その際、「インターネットの進歩状況は、今どの位のところと考えればいいのですか?」と質問しましたところ、「1日24時間に当てはめると、まだ朝の6時過ぎ位じゃないですか」との答えが返ってきたのが非常に印象に残っています。
酷い出足でしたが、参加してみると以前からお目にかかったことのある出席者も何人かはおられましたし、また、名刺交換をして多くの新しい方たちともお会いしました。白金台のフレンチレストラン:レカイエの料理もおいしくワインも美味でした。
さて、西川さんのご挨拶によると、この方は僅か1,500万円の資金でスタートし、今回の上場までに、何と8年6ヶ月を要したとのことでした。IT関連事業としては異例の遅さに驚きましたが、逆に私の進めているWGD (World Good Design) の事業も、その時間までにはまだ3年半もあるわけで、何だか勇気を与えられました。
WGDとは、世界のグッドデザイン賞受賞作品情報の収集を、21世紀に入って以来5年以上もかけて執念のごとく進めている事業で、こうしたグッドデザイン賞の情報一元化は他に例がありませんでした。多分、10年も継続していけば世界の基調ともいうべきデータバンクになると、活動の灯は消さず頑張り続けています。

※ WGD事業で着々と整備されていく世界のグッドデザイン賞情報のデータバンク化およびアーカイブス化

ですから、西川さんのお話を伺い、決して拙速主義は取るまいと改めて自己確認した次第です。
西川 潔社長、雲藤真理さん、お招きありがとうと、謝意を覚えながら帰路についたのでした。