中西元男 実験人生
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« 僕の名前がついた星が生まれた。メイン広報室参与に就任 »

神戸のPAOS資料倉庫

2006 / 6 / 7


※ただっ広い空き地にポツネンと建つわが資料庫


梅雨に入る前にと、週末の土日を使って神戸の倉庫整理に中西元男事務所《PAOS》のスタッフ全員で行って参りました。本格的な整理作業としてはこれが2度目です。当作業には、日頃早稲田大学に関わるプロジェクトでいつも素晴らしいコ・ワークをしていただいているアイツーアソシエイツの金子英之さん(早大美術専修そしてデザイン研究会の後輩)が、このたびも応援参加をしてくれました。書類や書籍は石同様の重さですから、汗を流しながらの重労働です。そうした作業への積極的応援は本当にありがたい勤労奉仕(こんな古い戦時中の表現は今の若い方には通じないのですが)です。



※片付けを待つ倉庫内部


もともと神戸の倉庫とは、心して大量に残してきたPAOSプロジェクトの開発作業記録や著作類のストックを、スペース代の高い東京で保管していくのは大変だろうと父と弟が実家近くの空き地に建ててくれた二階建のプレハブで、そこへともかくいろいろ運び込みっ放しにしていました。それらを資料としてきちっと役立つ形に整理収納し直し、リスト化も図って有効に機能させようとの計画に基づく作業です。とは言え、実際にはその量はかなり膨大で、たとえば35ミリのカラーフィルム類だけとってもざっと20万カット位にはなりますので、生易しい作業ではありません。



※スライド類の整理が最優先で進む。


ただ、ここに保管されている記録類は産業史あるいはデザイン史的にはかなり重要で、既にクライアント企業にも無かろうと思われる貴重資料が沢山あります。もう少し詳しく言いますと、CI/ブランド戦略/イメージマーケティング戦略/新規事業開発/経営不振企業の建て直し等々に関する、ソフト・ハードの克明な開発記録、加えて同種の海外事例の資料や著作のための取材記録などが、大量に保管されております。私たちが多くの力を投じてきたこの時期は、ちょうどわが国経済の高度成長期・安定成長期・バブル期とそれに続く模索期にあたります。しかもこの物オリエンティッドな金銭力・体力勝負の時代に「知的美的経営」という、どちらかと言えばむしろこれからの情報化社会・知財権時代に参考になるであろう格好の先行開発事例が、幅広くストックされているのです。


たとえば、特に重要と思われる5社分のプロジェクトについては、メモ用紙一枚に至るまで取り置かれています。それがどの位の価値を持つかは現時点では不透明ですが、多分これらの資料集積を本当に必要とするのは、私たちというより後の時代の経営デザインに関わる実践者や研究者達ではなかろうかと思います。



※未開封の資料も山のように…


ただ、こうした資料の中にはいわゆる個人情報や機密情報、中には企業の欠陥や恥部ともいえる内容も含まれていますので、時間を経たからといって簡単に公開できるものばかりとは言えないのです。が、それらも含めて、これまで開発に携わってきた企業約100社の中の、少なく見積もっても30社分位は、かなりの貴重記録ではなかろうかと考えております。その時代々々のわが国を代表する企業や経営トップ達の考え方等が、如実に記録されていて興味津々と言えましょう。

これらの記録資料類は、ペーパー資料、フィルム、録音テープ、ビデオテープ等々全体のボリュームは実に厖大なもので、経年劣化の問題は心配ながら、目下は実家のある神戸の倉庫に大部分を収納という状況にある訳です。
いつの日にか陽の目を見るのでしょうか?



※通巻で40刊にもなる編著作の保存も結構大変



投稿者 Nakanishi : 2006年06月07日 20:27