中西元男 実験人生
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COMMENT

« 新年のご挨拶メイン早稲田大学戦略デザイン研究所 1「誕生物語」 »

昨年末に飛び込んできた実に嬉しい話題

2006 / 1 /10

私たちのクライアントに「三善加工」という今はまだ典型的な中小企業があります。ここの主力事業は農業用のハウスの資材を製造・提供している会社ですが、最近では携帯電話のスクリーンなどにはる偏光フィルム等でも大いに業績を伸ばしている会社です。もともとは住友化学の子会社ですから素性は確かですが、超保守的な会社とも言えます。


この会社の北村周治社長は、もともと住友化学の研究所にいた方ですが、結果としてご自分の開発した農業用のハウス用素材を売るために子会社の社長に転じてこられた方で、根っからの技術者ですから超真面目な方です。


代表的な商品は、少し値段は張りますがいわゆる塩ビ系のフィルムと違って、廃棄の際に有害なダイオキシンを出さないポリオレフィン系のフィルム「農PO」という素材の『クリンテート』という環境にやさしい商品です。

※ハウス外観

※ハウス内部

ちょうど今から3年ほど前、CEATECというエレクトロニクス系の大イベントでWGDがブースを持った際、偶然訪ねて来られ、PAOSの仕事に出会い熱心に本も読まれた北村社長は、それからというもの何度かわが社に足を運んで来られ、どうしても仕事を引き受けて貰いたいということになり、こちらも少々根負けの形でプロジェクトを始めました。


爾来3年、ともかくこの会社は向上心は高いのですが、なにしろ社長以下技術オリエンティッド、数字オリエンティッドの固まりのような会社ですから、われわれも繰り返しくり返し、單にロゴのデザインやブランドづくりではない経営における知的美的資源やそれを活かす構想や手法の大切さ、企業本体のサービス業化の重要性を説き続けてきました。


そうして紆余曲折の末ようやくコーポレートブランドとして「SanTerra(聖なる大地)」が選ばれることになっていきました。三善加工からサンテーラへの変更予定は、保守的な住友グループ各社から驚かれたようですが、彼らのビジネスの根源は農業であり、素晴らしい大地を育て守り抜くことが企業使命であるとの企業フィロソフィブランドの採用です。

※北村社長の名刺旧新

※SanTerraのロゴ

※SanTerraのパンフレット

※工場外観


さて三善加工では他方でISOの資格取得のために1年半の社内努力を重ねてきました。そしていよいよその審査の日、次のような驚くべき事態が生じたのです。これから後は、北村社長より直接受け取りましたメールをそのまま付記しておきますので、感動的な状況をお読み取り下さい。


on 05.12.16 4:10 PM,
北村周治 at ****@sanzenkako.co.jp wrote:


中西先生
うれしいニュースをお伝えします。

今週、九州工場は二日間にわたるISO審査を受けました。
審査終了後、即座に合格判定を頂き、認証のはこびとなりました。
(このような例は少ないとのことです)

この審査準備に、約一年半もの長期間を要しました。
この間の九州工場関係者の努力がやっと稔ったと感慨もひとしおでした。

小職もこの審査対象で、審査の真っ先に、経営者インタビューを受けました。
この審査では、経営者インタビューのウエイトが大きいとのことでしたので、心配していました。

このとき、SanTerraブランド制定にあたってというあのパンフレットが大変役立ちました。
経営理念と行動指針に基づいた品質方針へと関連付けて説明し、審査官に好感をもたれました。
インタビュー直後に、これで審査が半分終わったようなものだとの審査官の発言にほっとしました。

審査官は、美しい工場、美しい職場、整った審査室、美しい資料、従業員のこころからの応対などの第一印象がとても重要ともらしていました。
九州工場の従業員は、両先生の訓えのお陰で、審査官に、これらを実現させ見事に示すことが出来ました。

美しい経営の重大性と実効性を痛感いたしました。

3年前にPAOSさんの門をたたいたときを思い起こし、このうれしいニュースをお伝えできることは、小職の限りない喜びとするところです。
美的・知的経営のご指導のおかげで、審査に無事合格できました。
ここに改めて、両先生のご指導に感謝申し上げます。

今後ともよろしくご指導賜りますようお願い申し上げます。
まずは、お礼とお知らせまで。

北村


加えて
”美が経営にどう役立つか”について、3年もたった今頃、ISO審査を通しやっと判りかけたところです。

あの美しいパンフレットをみてうなずく審査官の顔を忘れずに、
”美の経営への寄与”について、これからもSanTerraは追求してまいります。

北村



投稿者 Nakanishi : 2006年01月10日 18:52