中西元男 実験人生
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早稲田大学戦略デザイン研究所 2「出発点と将来創り」

2006 / 1 /13

古い話になりますが、そもそも上記のテーマや私の仕事は、1962年の大学3年の際、当時長としてやっていたデザイン研究会の早稲田祭における研究発表として行った「早稲田大学デザイン学部設置への試案」に端を発しています。

※早稲田大学デザイン学部設置への試案


そのころから「デザインは単に色・形といった美術&技術教育の延長にあるのではなく、もっと企業・行政・市民生活・社会活動に積極的にコミットメントし文化的創造力を発揮すべきだ」という考えを持ったところから始まっております。そのためデザインを理解し活用できる政治家・経営者・行政マン・教育者等を育成していくべきで、それはこの国の国家価値そのものを良質な方向に導いていくことになる、というのが新しいデザイン学部設立の趣意でした。

※PAOS会議室のCIマニュアル類


その成功がいわゆるCIブームを生んでいくことになります。しかし流行現象に乗って行われたCIの大部分はVI(視覚統合)中心の表層的な企業コスメティックスであり、それらとの混濁した受け取られ方の中で、数多くの投資効率に会わないマイナス成果をも次々と生み出し、悪貨が良貨を駆逐するような現象の中で現在のブランドブームに変換縮小化していったと私はみています。ブランドづくりも最大の目標は商品や事業にとって必要な情報価値を構築していくことにある訳ですから、その終局は企業の良き経営環境を構築し、アイデンティティを確立していくコーポレートデザインに至らざるを得ないでしょう。基本的には中身は同じで呼称だけが変わったように私には思えます。


そうした意味でブランド開発の先にあるテーマとして日本型CIを継承発展して行かざるを得ない潜在的可能性が十分に存在しているのだと考えております。特に最近は大括りな産業としての存在価値よりは個別企業固有の存在意義が問われる時代になってきています。その中で最も重要な目標が「尊敬に値する企業存在」というテーマでしょう。


PAOSではかねてよりデザインの支える哲学や手法が影響を及ぼす範囲を広く深く捉えようと考え、その発想を実行に移してきました。そして、その成果は多くの開発事例として大切に保存されています。


今後はこれらの資料・経験・ノウハウ等をいかに汎用例として教育資料化し、新しい日本型経営とそれを作り出す人材を生み出す糧としていくか、それが次代の戦略デザイン学部を構想していく上での重要事です。


ともあれ目下のところでは、2007年に「戦略デザイン学部」は先ず大学院のコースとしてスタート出来ないかと考えております。それと同時に、新しい戦略デザインのコースは講座そのものをオープン講座化してどの学部の専攻生でも、また、他大学や社会人の方でも受講できる形式が取れないかとも考えております。


そんなことで残された時間は少なく、課題は未知の部分を多く含む多難なものですが、こうした新カリキュラム作り、学部作りを支援していただける協力者・ボランティア・資金提供者等をオープンに求めております。是非、志ある方、コ・ワーク可能な方ご連絡ください。



投稿者 Nakanishi : 2006年01月13日 18:44