中西元男 実験人生
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« 再び「直島ツアー」に行ってきました。メイン湯布院:玉の湯 »

今年最後の「レクチャーのお知らせ」+「インド人もびっくり?」

2005 / 12 / 7

気がついてみると今年も残すところ3週間余、実に幅広く「いろいろなことをやってきたなぁ」が実感ですが、中でもここ数年じわじわと増えつつあるのが講演や教育活動です。


そこで、よくご質問を受けることがありますので、どなたでもが参加可能な今年最後のレクチャー2件についてお知らせ致しておきます。


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12月11日(日) 14:00〜16:00
テーマ:「読み書き算盤、そしてデザイン」は現代人の基礎教養

講師:中西元男
会場:ヒルサイドプラザ(東横線:代官山ヒルサイドテラス
主催:トルネード実行委員会(東京デザイナー学院20周年記念)
お問い合わせ:03−5766−3762(事務局)
入場無料でどなたでも参加可能だそうです。


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12月10日(土) 19:00〜20:50
テーマ:「ブランディング研究とデザイン教育における構想課題」

発題者:南山宏之、中西元男
会場:東京フォーラム G605
主催;日本構想学会
お問い合わせ:URL:http://www.jssi.jp e-mail: admin@jssi.jp


* これは静岡大学の半田智久教授が中心になり既に5年にわたって行われている学会の年次総会です。土・日の2日間にわたり開催されていますので、詳しい内容は上記HPでご確認下さい。どなたでも参加できますがこじんまりした密度の高い内容のフォーラムです。
* 私はこの中の土曜日の最後のセッションで20分(?)位話をし、その後は参加者全員でラウンドテーブル方式の話し合いになるようです。
* 参加費は参加の仕方によって異なるようですからHPでご確認下さい。





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さて、事務報告だけでは味気ないので未発表のレクチャーレポートを付記させていただきます。以下は、実は私が昨年度最後にお引き受けしたレクチャーで、対象はインドからの初めてのデザインマネジメントに関する研修団で、12月20日に丸1日かけて行ったものでした。インドの方を対象のレクチャーなど私も初めてでしたし周りに聞いてもだれもそんな経験者はおらず、お引き受けはしたもののおっかなびっくりの試みでしたが、案ずるより生むはやすしでした。

「インド人もびっくり」というより「私もビックリ」の昨年最後のレクチャー


※生まれて初めてのインド人達へのレクチャー


振り返ってみますといつもの年にも増して多忙な一年(2004年)でした。多忙要因の最たるところは講演講座がやたら多くなってきたことでしょうか。頼まれるうちが花などと言って可能な限り受けてきましたが、レクチャー等の予定は一度お引き受けしてしまいますとまずお断りや変更が出来ませんので、その後の予定組みには苦労いたします。小なりとはいえ僕も組織を率いている人間ですから、秋のシーズンのように月に7、8回もの個人的予定が連なりますと相当まわりのスタッフに迷惑をかけている実態は否めません。


その象徴とでも言えるのでしょうか、12月も押し詰まった最後のレクチャーはなんとインドからの研修団の人たちに対するものでした。事前には、何を考えている人たちで何が期待されているのかサッパリ想定できず、直前まで、果たしてどのような内容・組み立てにすれば皆さんの要望に応えられるのかと悩みました。そのことに触れ「インドの人たちにデザイン・マネジメントの講演をする」との話をしましたら、少し年齢を取られた方の多くは「インド人もびっくり」ですねと即反応されましたが、これはかつてそういうカレーのコマーシャルを見ていた層の人たちなのですね。イヤイヤ開始直前までは「日本人の方がびっくり」といったところが実態でした。


研修団への参加者は31人、多くはインドを代表する大メーカーの部・次長クラスが中心といった人たちでした。
簡単に印象を述べますと、先ず着ておられるウェア類が、失礼ながら日本の同じ層の企業の方々に比べるとずぅーっと色鮮やかでセンスが良いこと。カジュアルといっても研修場でよく目にするゴルフ場まがいには決してなっていないのです。品のよいピンクのシャツあり、真っ白のジャケットありでした。加えての特色は異常に質問好きであることでしょうか。


前者については出かける前にわがオフィスの女性達から「是非写真を撮って来て」との要望が多かったものですから、事務局の方にお願いしてレクチャー中の教室内の光景を沢山記録して貰いました。その一端をご覧下さい。


※日本・インド両国旗に飾られた研修所

※研修生の皆さんの真剣な眼差し

※インドの皆さんのオシャレ度はなかなかのものでした。


後者の件については見ていても質問したくてうずうずといった様子がよく分かりましたので、丸一日を4回に区切っての最後のいわばまとめのパートを始める前に「予定を変更して質疑応答に当てた方がいいかどうか?」と尋ねましたところ、圧倒的に「質問したい」の答えが多かったものですから残りの時間はそれに当てました。


結果としては次から次へと活発に質問が出てきましたので彼等の考えているところもよく分かりましたし、彼等も満足そうで結果オーライだったようです。ほとんど全員海外への留学経験の持ち主でしたから知的理解力の幅広さはなかなかのものと思いました。


21世紀は「BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)の時代になる」とは最近よく言われている所ですが、これらの国々の中でもインドの人口は17億人と最大になるだろうと予測されているようです。その可能性を十分に感じさせて貰えた一時でした。


※研修生31人全員に囲まれて


帰りに記念の集合写真を撮ったあと、「是非インドまで講演に来て欲しい、どうすればいいか?」と頼まれました。


ちょっと見当がつかないので答えは保留にしましたが「交渉の連絡を続けたい」とのことでした。東京に帰ってきて友人にこの話しをいたしましたところ「マハラジャの宮殿に泊めて貰う」を条件にでかけたら、とのことでした。それもいいのですが、出かけると決して一回の講演で終わることなく次々と仕事の話に発展していくことはこれまでの他の国々で十分経験してきたところですし、今の国内での仕事以上にインド行きで忙しさが増すことへの対応にはほとんど自信がありませんでしたので、誠に申し訳ないと思いながらインド出かけることはもちろん、失礼ながら次年度の同じ催しの講師までもお断りしてしまいました。


たまたま、その後、インド大使をなさり中国大使も経験なさった谷野作太郎氏にお目にかかる機会がありお話を伺いましたところ、「中西さん、日本人にとってインドほど快適な住み心地の外国はないのですよ。大体、インド人が世界で一番に尊敬している国民は日本人であることをご存じですか?日本人が世界中で一番好きなどという国民は他にはほとんどないでしょう。」とおっしゃられ「わが無知ぶり」を恥じた次第でした。「インドの皆さんご免なさい」。



投稿者 Nakanishi : 2005年12月07日 10:02