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稲田石の彫刻「6千万年の軌跡」

2005 / 9 /30

昨日初めて稲田石の現場を訪ねてみました。ここは日本を代表する、国会議事堂・最高裁判所・日本銀行本店・日本橋等々枚挙にいとまがないほど著名な建造物に使われている高級御影石の産地で、やきものでも有名な茨城県笠間市にあります。

※壮大な石切場

ご当地のグラフィックデザイナー協会会長である藤代範雄氏と最初に知り合ったのは果たしていつのことだったか定かではありませんが、「東京に大地震が来たときには中西家の食料問題は俺に任せろ」と言われて久しくなります。事実、折に触れては、レンコン・メロン・トウモロコシなど新鮮野菜をどかっと送ってくれます。


そんな彼が稲田石の若い石工:関兄弟を連れて現れ、稲田石の振興に協力して欲しい、知恵を出して欲しいと頼まれました。最初はいま一つ内容が把握しきれないままに「ウン、ウン」と言っていたのですが、その内、この度の企画「稲田石ストーンエキジビション」の作家として参加してくれないかという話になりました。個人的な作品は作らない主義の私が行きがかり上引き受ける羽目になってしまったのですが、大体の案を出し暫くたった段階で確認してみると、何と日本を代表する全国のグラフィックデザイナー34人もが参加するというのです。とんでもない約束をしてしまったと後悔しましたが、後の祭りです。既にその頃には関兄弟が眼差し鋭く私の作品に取り組んでくれていたからです。


この作品づくりについて私は当初から、石に形を与えるよりはなるべく山から掘り出した岩の周りを荒ら荒らしく削り取っただけの存在感を出す方がいいのではないかと考えていました。そこで、直系2メートル、高さ1.5メートルと大体の寸法を決めて制作して貰ったのですが、これは重さが16トンにもなる私自身もビックリするような大きさでした。ただそれだけではあまりにも芸がないので、巨岩に30個の穴を穿ち、底の方に発光ダイオード(LED)を仕組むことにしました。

※対面してみると大変な存在感でした。


丁度、私が初めてのご対面で出かけた時、フジTVのクルーが取材に入っていて「この作品の題は?」と聞かれましたので、「6千万年の軌跡」と即興で答えました。(放映は10月2日(日)朝6:15〜6:30「おはよう茨城(8ch)」で行われるようです)

※現地到着と同時にフジTVの取材

※わが作品づくりに協力してもらった石材店ご主人


この稲田石という花崗岩が出来たのは今から6千万年前のことだそうで、そこに最先端のLEDを加え、時空を越えた世界を創り出したかったのが私の制作意図です。果たしてこんな計画がうまくいくのだろうかと半信半疑でご対面の場に出かけたのですが、自分で言うのも何ですが、想像以上の圧倒的な存在感と、夜ともなるとLEDの幻想的な光が穴の内側から照射される時間芸術に見とれてしまいました。

※美しい御影石の肌

※30カ所穿った穴のアップ

※内側からのLEDの眺め
協力:カラーキネティクス社


本来の展示会は10月8日から始まりますので、完成後の姿はまた後日ご報告させて頂きたいと考えます。
なお、8日の夜には現地で石の作品を囲みながら仲間でイッパイやる予定になっています。どなたでも結構です、ご参加ご希望の方はご連絡下さい。お世話係りに詳報を連絡して貰います。どなたでもご遠慮なくどうぞ。

※夜になると実に幻想的


●ご参考情報
第1回いなだストーンエキシビジョン
http://www17.ocn.ne.jp/~doc/ise/



投稿者 Nakanishi : 2005年09月30日 19:53