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殿・様論争(トノサマロンソウ)

2004 / 10 /27

僕が東京に出てきてからは、父が手紙をくれるということが多くなったのですが、宛名には必ず「中西元男 殿」と書いてきます。当初は僕を一人前に認めてくれるようになったのかと聞いてみましたところ、「殿」というのは自分と同等もしくは自分以下の相手に対して使う言葉だから用語として何もおかしくないのだと教えてくれました。

後年、神奈川県のKIプロジェクト(長洲一二知事が神奈川のアイデンティティだからCIをKIと呼ぼうと名付けされた)の開発作業に当たっていたとき、県庁内で「殿様論争」という議論があった結果、神奈川県では県民等に出す通信物には「様」を使うことに統一されたと聞かされたことがあります。長洲知事らしい英断と感心したことがあるのですが、どうも多くの人は相手の名前の下に「様」と書くよりも「殿」と書く方が相手を尊敬しているが如く誤解しているのではなかろうかとの疑念を持っています。もともとお役所は庶民など見下げた存在と考えていた訳で、「殿」と書いていた次第ですから、あまり「殿」と書かれて喜んでいてはいけません。

見下げた存在といえば、電電公社からNTTへの民営化に関わるCIの仕事に携わったときの経験ですが、昔の電話局で電話加入の申し込みをしたり電話料金を支払いに行った際(そんな時代が少し前にはあった)、一般の人たちの待合いスペースの所に、古い図面では「公衆溜まり」と表記されてあるのを見て驚いたことがあります。わが国の電気通信事業は115年間官営でやられて来ましたから、昔のNTTとはまさに「お上」であって大変偉く、その意味でわれら庶民は「溜まり」と十把一絡げで呼ばれる哀れな存在であったようです。



投稿者 Nakanishi : 2004年10月27日 12:52