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アジアのデザイン・アイデンティティ (2)

2004 / 9 /30

何故、アジアのデザイン・アイデンティティが必要と考え始めたのか?
述べてみたいと思います。

今から、13年くらい前の事でしょうか、台湾に講演に出かけた際、帰国の途につく直前、最後に時間があったので台北の故旧博物館を案内して貰いました。その時の催しは4千年余に及ぶ中国の陶磁器の展示でした。見事な出来映えの数々に見とれながら、案内してくれたデザイナーに「君たち漢民族は凄いね。中近東などで今ある遺物の作り手が歴史を経て民族が変わってしまった人達と違って、これを作った人達の末裔がそのまま生きているのだものね」と言ったところ、彼がポツリと言ったのは「でもこれではいくらやってもデザインにならないんですよね」の一言でした。

確かに考えて見ますと、われわれ日本人をはじめとする東洋人の中には、「欧米風に制作することがまさにデザインすること?」との認識がどこかであったのではなかったでしょうか。この疑問はずぅーと私のデザインを考える意識の中にくすぶり続けており、それがやがて「アジアのデザイン・アイデンティティ」なるテーマとなってきています。

11年前に北京に招かれて以来、何度も中国本土を訪れるようになり、幅広く中国文化や中国人自身の文化観に直接的に接するようになって、次第にアジアには歴史や土地に根ざした独自のデザインが生まれていいのではないかと考えるようになり、講演等ではそのことを度々問いかけるようになっていきました。

今年3月に講演の依頼を受けた「中国ファッション協会年次総会:北京」の演題も「アジアのデザイン・アイデンティティ」としました。

そもそも人が「豊かになるとは選択肢が増えること」とも言われますから。欧米人であったとしても、東洋風なるモノと欧米風なるモノのどちらからでも選べるという幅の広いデザインの楽しみ方は望ましいことなのではないでしょうか?そうした発想に基づくところもあって、僕はアジア独自のデザインの道も、これからはアイデンティティ高く確立していくべきだとの論を持っています。

地球上がボーダレスになればなるほど、各地の固有文化に根ざした独自アイデンティティは重要さを増す。特に中国人はよく地球上5人に1人中国人、中国系まで入れると4人に1人は中国人といった言い方をします。つまり、中国人さえその気になればアジアのデザイン・アイデンティティの確立などそれほど難しい話ではないのです。

もちろん日本だって負けてはいられないのです。用の東西の文化を歴史的にこんなにも多く吸収し生活化・自分化してきた国は世界広しといえども他にはないわけですから、ここからしか生み出し得ない日本流デザイン・アイデンティティも当然確立できる筈と、僕は考えています。



投稿者 Nakanishi : 2004年09月30日 01:30