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アジアの、日本のデザイン・アイデンティティ (1)

2004 / 9 /28

ここに取り上げようとしている文の元版は、先般6月末に上海国立図書館でWGDが主催した展示会・シンポジウムのために用意した趣意文です。中国誌への連載記事の依頼など、この展示会の影響が中国で徐々に広がりつつある詳細につきましては今後随時お伝えして参りたいと思いますが、どうも日本のデザインもブランドも、かの巨大市場にはもう一つ効果的には伝わっていないようです。

そこで、そうした課題を解決していくのもWGDの使命の一つと考えていますが、根本的な問題は、かつてわが国が経済成長期に欧米でエコノミック・アニマルとの不評を招いた経済オリエンティッドな姿勢の失敗を、中国においても再現しようとしているではないかとの不安です。

「何故、日本企業は販売促進にあれ程の資金を投じるのに、文化的な催しに資金を投じようとしないのか?」「20代の若者達にとっては韓国企業の方が魅力的に見える」「日本人は本当のところ何を考えているのかよく理解できない」「日本の売りたい商品の展示ではなく今の生活文化を見せて欲しい」これらは近頃耳にした大変ショッキングな質問であり、率直な意見でした。

そこで評判の良かった上海展のための趣意文を下敷きに、そのテーマ「アジアのデザイン・アイデンティティ」につき2回に分けて論じて見たいと思いました。決して自慢話ではありません。ちょっと重いかも知れませんがお読み願えれば幸いです。

最近、日本人の暮らしの中にはこれまでにはない生活文化の芽が見え始めました。自ら新しいデザイン商品や独自のオリジナリティ溢れる商品を創り出そう、それらを求めて今までとは異なった自分独自の生活を作り上げて行こうと考える人たちが現れ始めたことです。世界でも最も進んだ技術先進国である特色を物づくりの世界でも生かし、これまでのように何でも生産コストの安い中国に持って行って製品を造ろうとするのではなく、技術競争力に優れた先端商品は日本の国内でも生産していこうとする傾向が随所に現れ始めました。

他方、日本人の生活は徐々に徐々に成熟化の傾向を強め、中国を始め世界各国のあらゆる優れた商品を自らの生活やビジネスの場に採り入れ、ボーダレスな面でも豊かさの度合いを強めていこうとの志向が強くなりつつあります。

WGDとは、世界中のグッドデザイン賞受賞商品情報を一元化し、同時にアーカイブス化して、中国語・英語・日本語のテキストを付け、世界中の皆様にご覧頂き、会員には特別の付加サービスを提供していこうとの先端文化推進組織です。

くわえて 、技術立国・文化立国を目指しながらも、日本という国独自の新しい在り方を積極的に探り始めた今の時期は重要です。他方でこれまで11年間にわたってじっくりと中国と中国人の皆様を観察してきた私の経験からは、中国の素晴らしい経済発展を背景とし、明らかに韓国なども含めた東アジア圏が新しい消費生活文化スタイルの時代に入ってきたと言えます。このことが、今般のシンポジウムの主テーマ「アジアのデザイン・アイデンティティ」を着想した根拠でもあります。同時に、アジアの長い歴史に裏付けられた独自性ある文化や生活をもとに、欧米風とは異なったもう一つのデザイン潮流を創造していこうとの提案も今回の重要なテーマです。

アジアのデザイン・アイデンティティへの道はまだまだこれからのテーマですが、今般の企画展やシンポジウムが新しい展開への端緒となってくれれば幸いです。



投稿者 Nakanishi : 2004年09月28日 10:13